自動車保険の適用もあるトラックの荷台上の転倒事故について、後遺障害８級の認定を受け、休業補償とは別に示談で合計１６５１万円を獲得した事案

１　労災発生

依頼者は、停車しているトラックの荷台で作業中、トラックが誤って発進したため転倒し、腰椎破裂骨折の傷害を負いました。
なお、この事故については、労災に当たると同時に、交通事故にも該当し、労災と加害者側の自動車保険双方の適用がありました。

２　相談・依頼のきっかけ

依頼者は１か月近く入院し、退院後の時点で、自動車保険会社の対応に疑問があるとのことで、ご相談・ご依頼いただきました。
なお、この時点ではまだ治療中であり、労災保険により治療費・休業補償の支払いを受けるとともに、休業補償の不足分を自動車保険から受け取っている状態でした。

３　当事務所の活動

当事務所にご依頼後も、まずは治療に専念いただき、当事務所の弁護士は、その間、自動車保険会社から休業補償を受けるための手続きをサポートいたしました。

その後、治療が終了した時点で、腰の痛み等の症状が残存していたため、カルテなどの医療記録を収集したうえで、自賠責保険に対する後遺障害認定申請を行いました。
自賠責保険に対する後遺障害認定申請を行ったところ、腰椎に変形が生じていることが認められたことから、「せき柱に中程度の変形を残すもの」として後遺障害８級が認定されました。
この時点で、依頼者には後遺障害８級に対応する自賠責保険金として８１９万円が支払われました。

その後、当事務所の弁護士は、自動車保険会社との間で示談交渉を行いました。

４　当事務所が関与した結果

示談交渉を行った結果、労災及び自動車保険による既払いの休業補償とは別途、合計８３２万円の支払いを受けるという内容で示談が成立しました。
獲得済みの自賠責保険金８１９万円と合計すると、１６５１万円の獲得となります。

５　解決のポイント（所感）

トラック上の積み下ろしなどの作業は労災の発生しやすい場面であり、本件のように重大な被害が発生する場合も少なくありません。
本件は、自動車保険の適用もある事案だったため、当事務所の弁護士が自賠責保険への後遺障害認定申請や任意保険会社との示談交渉を行った結果、相当額の損害賠償金を獲得できました。
お客様は、想定よりはるかに良い結果を得られたとのことで大変満足しておられました。